フロントフォークオーバーホール②
おつかれさまです。
さて前回は金の延べ棒から汁が漏れ出したところまで書きました。
今回は資材調達編です。
まずは、フロントフォークの作りからおさらい。
フロントフォークとはご存じのとおりバイクの前輪を支える二本の延べ棒パイプで、シリンダー構造になっています。
外側のパイプが上にあるか下にあるかで、それぞれ倒立フォーク、正立フォークという名称になりますね。
内部の構造物は単純で、真となるダンパーロッド、バネ、油漏れを防ぐ輪ゴムオイルシールでできています。一般に普及しているのはオイル漏れしにくい正立フォークですが、整備性は正直正立フォークのほうが悪いと思います。なぜかって、なんでしょう、あれはロッドがアクスルシャフトの挿入口の中に穿たれた穴からボルトで止まっておりまして、つまりは専用工具がないとまあまあムリゲーなんですよね。私は過去に傘の芯で代用しましたが…。
じゃあ倒立フォークは簡単なのかっていわれたら別にそうでもありません。多くの倒立フォークはバネの圧縮幅を調節する機構が備わっており、レース向けかつ剛性が高いのがメリットですが、その分オイル漏れや調整機構の取り扱いがシビアです。
また長くなりそうなのでこのくらいにして、結局なにをやるかというと中身の掃除と輪ゴムの取り換えなんです。これがまた面倒くさいんですが…。
【調達物一覧】
・オイルシール&ダストシール ari123 ari144 5770円
・フォークオイル スズキ エクスター 2300円
・グラインダ用ピン 900円
・アクスル用ヘキサゴンソケット 2000円
・塩ビパイプ 80円
・油受け 300円
・定規
・白ポスカ(細め) 210円
・メンテスタンド 4200円 アマゾン
・油圧ジャッキ 2300円
・・・・書くのが嫌になってきた。
オイルシール君さぁ、君は何なの?
シール類なんて汎用品なら500円、スズキ純正なら1000円だよ?
純正シール9900円って・・・・外国人さあ・・・
じゃあどうすんのって、そりゃ第三パーティのシール買いますよ。
国産代替を必死で探しますが…
・・・。
ありませんね。
サイズが合ってもはまるとは限らないし、そもそも43φの汎用品自体国産でそんなに数がないようです。
外国人の力を借りるね…。
結局、イタリアの雄、アリエーテで純正の半額ぐらいのものを購入。ダストシールに関してはヤマハのが使えそうでしたが、アンフのパーツリストに代替品としてキチンと載っているものはアリエーテだけでした。
その他、過去にジャッキとかは持っていたんですが、祝すべき社会進出をした際にもう二度と自分で七面倒くさい整備はしないだろう、これからは金で解決できるのだといろいろ処分したんですよね。全くそんなことはありませんでしたが。クソッタレ。お金くれ
大体のものはアマゾンで揃いますが、オイルだけは当初お店に買いに行きました。Daytona675Rの純正フォークオイル粘度は17ぐらいみたいですが、オーリンズ純正だと1Lで4000円近くしますので。んなもん買ってられるかこのボケが
ドゥカティおじさんたち曰くヤマハのM1か01でいいみたいですがネットで見ると送料600円とかするようです。地獄に落ちろ
ちなみに散々価格を比較しておきながらその後寝ぼけてヤマハのG-10を買ってしまい、返品もできず後から内部清掃に使いました。地獄に落ちるべきは私だったようです。
翌週、G-10のために旅立って行った英世に思いを馳せながらライコランドに突撃。きっとM1や01が良心価格で売っているはずさ。そう信じて…
ハァ。
・・・。
おまえはなんなんだ。
なにが10なんだ。粘度33もあるだろうがこのサバ読みオイルがよ。
今日日10代ですっつって30代出てきたら事案ですよ。
ホンダウルトラやフューエルはオーリンズと変わらない値段なうえほしい粘度ではない。なんなんだ貴様らは。僕をからかって、いるのかい・・・?
そんなこともあろうかと、ちゃんと親切な方が公開してくれていた年度表を基に鈴菌のエクスター目を付けておいたのだよ…少し粘度が低いがこれを手元にあるサバ読みババアオイルと混ぜればちょうど17前後になるんだよなァ・・・(憶測)
そんなこんなで材料はそろいました。
次回、整備に入ります。